Ma Tale 〜女神のお話〜
美しい自然は、みな女神のつむぎだす物語。空も風も水も植物も・・・
こころをそっとあわせれば、女神達のささやきが きこえてくるよ。
『Ma Tale』 のMa は「母、女神様」tale は「お話」の意味です。
絵と詩〜1〜
花のたましひ
みんな 花のたましひをもっている
わたしの姿が どんなにみすぼらしかったり
どんなにまっくらやみのなかに
しずんでみえても
やっぱり 花のたましひをもっているの
どうしたら 泣かないでくれるのだろうって
あなたはいっしょうけんめい
考えてくれたけれど ちがうのよ
ここには 花のたましひがあるのだから
それをみていてほしいだけ
ただそれだけで くらやみにうかぶ
美しい光を みつけることができるでしょう
祝福のラッパ
お空から ラッパの音が聴こえてくる
ひとつの命が うまれるたびに
ひとつとして 同じものがないメロディーを
金色のラッパは奏でるの
どんな命も 祝福されないものなどありはしないのよ
どんな命も 喜びのメロディーを 心のうちにもらったの
この地上におりてきて
命のまあるくふくらんできたときに
あなたに 聴いてもらいましょう
お空からいただいた 私のメロディー
あなたも 思い出したら聴かせてね
お空に響いていた あなたのメロディーを
あなたとわたし 金色のラッパを奏でれば
ここもお空と同じ
神様からの祝福が そこいらじゅうにひろがるの
星つみ
彼女がお散歩すると
かならず星がおちてくるのよ
彼女の手もとに
どうしてかしらって?
だって彼女はいつも
星のことばかり 考えているのだもの
星のみえない お日様のもとでもね
そうして夜ごと あつめた星たちが
かごいっぱいになったなら
明かりさえみえない
暗闇の中に住む人たちのところへゆきましょう
ほら 星をもってきましたよって
そっと 明かりを手わたしてゆきましょう
あなたに星を届けにきましたよ。
誰かの想い
ときどきね むねがふるえるの
ほんとうに とつぜんに・・・
そんなときは うごかしていた手をとめて
そっとむねに手をあててみる
ぽろぽろって涙がこぼれてくる
やさしい色のしずくが
わたしの瞳からこぼれてくるの
あんまりのやわらかなあたたかさに
ああ だれかが思いを
届けてくれたのかもしれないと
誰かしらって?
誰ってそれはわからないのだけれど
あの人が そっとやさしい気持ちを
送ってくれたのかもしれないし
名もしらない
けれどたくさんの人のためにお祈りした
その想いのひとつが
ここに届いたのかもしれない
あんまりに とつぜんに
涙のあふれるそのときは
手をとめて
その想い そっとだきしめるの
あなたの喜び
きれいな夕焼けが
すぐそこまで来ているの
どうぞ わたしをみつけてね
やわらかい朝もやが
すぐそばで あなたをつつんでいるの
どうぞ わたしに気づいてね
ちいさな野の花が
すぐあなたの足もとで そっとふれているの
どうぞ わたしと一緒にあそびましょう
こんなにいつも あなたを思っているの
どうぞ わたしをだきしめて
わたしはあなたの喜びだから